あかずきんちゃんは、道中、新春バーゲンに引っかかりまくり、おばあさんのお家に着いたころには、すっかり暗くなっていました。
赤:こんばんは、おばあちゃん。
狼:おそいおそいおそい。はらへったぞ。
赤:まあ、はしたない。 おばあちゃんの目って、こないだ会った時より、大きいような気がするんだけど。
狼:狼だからだよ。
赤:口も大きいみたい。整形したのおばあちゃん、いい年して。
狼:だから、狼だって言ってんだろ。
赤:手がなんだか白っぽいし、毛深いんだけど。
狼:ちゃんと、見ろよ。狼だよ。
赤:私を騙そうとしても無駄よ。あなたは、おばあちゃんじゃないわね。だって、おばあちゃんは、わたしのことを『あかずきん』なんて呼ばないで、ちゃんと名前で呼ぶもの。
狼:そっちかい。くそーばれたら仕方がない。ぺろり。
赤:わー。食べられちゃったどうしよう。あら、そこにいるのは羊さん。
羊:あかずきんちゃん。もう少しするとお母さんが助けに来てくれるから。安心して。
赤:本当に助けに来てくれるんでしょうね。うかうかしてると、う○○になっていしまうわ。って、こういうせりふは、あんたがいうべきでしょ。私にこんな下ネタ口走らせて。なんて子かしら。ぼかぼか。
羊:いててててて。効果音つきで殴るなよー。てててててて。
赤:ぼかすか。ぼかすか。
狼:おい、こら、てててて、俺の腹の中で、あば、ててててて、あばれるな。おい!
母羊は、お隣のおばあさん家に居て、世間話で盛り上がっています。狼さんはどうなってしまうのでしょうか。心配です。
ひね暦五十億四十三年九月
キリがない。
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